バ美肉を始めてから3ヶ月、私のPCには関連ソフトがめっちゃ増えていた。
前の記事では書ききれなかった実際に使ってみた感想と仕様をまとめました。
FaceRig

言わずと知れたバ美肉アプリ界の大御所であり老舗。
先駆者故にユーザーが最も多く、無料~安価なモデルが色々と揃っている。
後継のAnimazeが登場したことにより、製品サポートは2021年12月31日までの期限が付きました。(2021/3/15追記)
公式サイト | Steamストアページ |
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定価 | 1480円(Live2Dモジュール398円) |
対応OS | Windows |
VRM | 未対応 |
Live 2D | 専用モジュールで対応 |
アイトラッキング | 対応(Webカメラ) |
表情変更 | 対応(トラッキング、キーボード) |
リップシンク | 音声・トラッキング |
ボディトラッキング | 未対応 |
映像出力 | FaceRig Virtual Camera |
音声出力 | FaceRig Virtual Audio Driver |
Zoomでの利用 | ○ |
配信ソフトでの利用 | ○ |
FaceRigのいいところ
- Webカメラだけでアイトラッキング対応で、メガネかけたままでもOK。
- トラッキング範囲の広さ
- 表情変更の精度が高い。調節次第で生身のような動きが出来る
- 豊富なアバター。特にLive2Dに関しては市場が確立しているのでフルオーダーもしやすい
- ボイスチェンジャー内蔵
- ユーザーが多いのでググれば大抵の悩みは解決できる
FaceRigの難点
- 公式の3Dモデルが可愛くない
- 3Dモデルは専用の設定が必要なので、個人でカスタムモデルを作るのは難易度が高い
- 試用版がないので買って試すしかない
- DX12だとクラッシュするらしい
3Tene

3Dでがっつりバ美肉するならこれだ!試すならダウンロードして起動するだけ。
腕や足も動かしたいという目的があるならPRO版とVR機器が必要だけど、
無料版でもLeapMotionがあれば腕を動かすことができる。
公式サイト | https://3tene.com/ |
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定価 | Free:無料 PRO:1100円 PRO+Live2D:2200円 STUDIO: 29800円 |
対応OS | Windows、Mac |
VRM | 対応 |
Live 2D | PRO版で対応 |
アイトラッキング | 対応 (iPhoneX以上のTrueDepthカメラと専用アプリが必要) |
表情変更 | 対応(専用UI、キーボード) |
リップシンク | 音声・トラッキング |
ボディトラッキング | 対応(LeapMotion、VR機器) |
映像出力 | Unity Video Capture NDI(PRO版) |
音声出力 | なし |
Zoomでの利用 | ○(Unity Video Capture) |
配信ソフトでの利用 | ○ |
3Teneのいいところ
- VRoidHubからアバターをインポートできる
- トラッキングの対応機器が幅広い
- 無料版でもLeapMotion対応でハンドトラッキングが利用できる
- 3Dオブジェクト配置機能対応
(ステージを作ったりモデルに物を持たせたりできる) - NDI出力対応
- 更新頻度が高い
3Teneの難点
- Webカメラだとアイトラッキングの精度が低い。
(メガネを掛けているとまぶたの動作が正しく反映されない) - トラッキングによる表情変化は未対応(対応予定はあるらしい)
- iPhoneを真正面に配置しないとモデルが横を向く
- Live2Dで腕を動かすには3Tene向けの調節が必要
- CPUとメモリ使用率が高め(PCスペックがそれなりに必要)
VTube Studio

ある日突然彗星のごとく現れたバ美肉アプリ。Live2D専用で3千円と強気な価格設定だが、
調整なしでも調整後FaceRigのようなトラッキング精度で界隈を驚かせた。
どちらにも入ってる猫モデルで比べてみたら違いがわかりやすいと思う。
Steam版が登場してWebカメラや音声リップシンクに対応。
当初挙げていた難点がほとんど解消されているので、
Live2Dモデルしか使わないならFaceRig(Animaze)よりこちらがおすすめ。
(2021/3/15追記)
公式サイト | https://denchisoft.com/ Steamストアページ |
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定価 | $22.99(スマホ版) 1520円(Steam版Webカメラロゴ削除) |
対応OS | Windows、Mac iPhoneX(FaceID対応)、iPadPro(第3世代以降) Android(iPhoneに劣る) |
VRM | 未対応 |
Live 2D | 対応 |
アイトラッキング | 対応(Webカメラ、TrueDepthカメラ) |
表情変更 | 対応(トラッキング) |
リップシンク | トラッキング 音声(Steam版) |
ボディトラッキング | 未対応 |
映像出力 | DX11 NDI |
音声出力 | 未対応 |
Zoomでの利用 | Unity Video Capture |
配信ソフトでの利用 | ○ |
VTube Studioのいいところ
- 調整いらずなトラッキング精度
- アイテム配置機能
- CPU&メモリ使用率が低い
- Steam対応
- NDI対応
VTube Studioの難点
- スマホアプリ版の価格が3000円と高め
VMagic Mirror

個人開発で無料なのに高クォリティ。モデルが使うキーボードやゲームパッドが付属しているので、作業やプレゼン配信にうってつけのアプリ。
3Teneが重いと感じたならこちらを試してみるといいかも。
公式サイト | https://malaybaku.github.io/VMagicMirror/ |
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定価 | 無料(応援価格100円) iFacialMocapは980円 |
対応OS | Windows |
VRM | 対応 |
Live 2D | 未対応 |
アイトラッキング | 対応(Webカメラ、TrueDepthカメラ) マウスに追従も可能 |
表情変更 | 対応(コマンド、キーボード、iFacialMocap) |
リップシンク | 音声のみ |
ボディトラッキング | 対応(腕と手) |
映像出力 | Unity Video Capture |
音声出力 | 未対応 |
Zoomでの利用 | ○ |
配信ソフトでの利用 | ○ |
VMagicMirrorのいいところ
- 作業配信に特化している
- モデルが操作するキーボード、ゲームパッド、マウスなどが表示でき、
中の人の入力状況が反映される - Webカメラでハンドトラッキングに対応している(LeapMotionほどの精度はない)
- iFacialMocapによる表情変更対応
VMagicMirrorの難点
- リップシンクが音声にしか対応してない
- メガネを掛けているとアイトラッキング精度が極端に落ちる
- 3TeneのUnityVideoCaptureと喧嘩してこちらの出力がバグる
Luppet

上半身に特化した3Dバ美肉専用アプリ。LeapMotion対応で両手操作が可能。
お値段が高いので体験版を使ってみての感想になるけど、LeapMotionの両手トラッキング精度は3Teneを上回っていると思った。
販売サイト | https://luppet-document.web.app/ja/ |
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定価 | 5000円(個人ライセンス) 体験版あり |
対応OS | Windows |
VRM | 対応 |
Live 2D | 未対応 |
アイトラッキング | 対応(Webカメラ) |
表情変更 | 対応(キーボード) |
リップシンク | 音声・トラッキング |
ボディトラッキング | 対応(腕と手) |
映像出力 | DX11 |
音声出力 | なし |
Zoomでの利用 | 配信ソフトが必要 |
配信ソフトでの利用 | ○ |
Luppetのいいところ
- メガネを掛けていてもまばたきまで再現するアイトラッキング
- LeapMotionによるハンドトラッキング対応と精度の高さ
- デフォルトでグリーンバック状態
Luppetの難点
- 定価がダントツに高い
- LeapMotionの固定位置が鎖骨らへんなので、固定する器具が必要
(両面テープで体に貼り付けても一応いけるが結構熱くなる) - 画像認識のリップシンク精度が低い
(唇を噛まないと口を閉じた状態にならない。唇=開口と認識してそう) - 体が動くとトラッキングが外れやすい
(あのカカポみたいな激しい動きは再現できない)
EasyVTuber

ちょっと見ない間にVMagicMirrorのMac版みたいになっていた。
背景透過、キーボード同期など良さげな機能を取り込んでより配信しやすい感じになってます。
公式サイト | https://github.com/yoshidan/EasyVTuberRel |
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定価 | 無料 |
対応OS | Mac |
VRM | 対応 |
Live 2D | 未対応 |
アイトラッキング | 未対応 まばたき、視線のマウス追従は可能 |
表情変更 | 対応(キーボード) |
ボディトラッキング | 未対応 |
映像出力 | CamTwist利用 |
音声出力 | なし |
Zoomでの利用 | CamTwist必須 |
配信ソフトでの利用 | CamTwist必須 |
EasyVTuberのいいところ
- Mac環境で最も手軽に利用できるバ美肉アプリ
- アバターが操作するマウス・キーボードに対応
- 背景透過可能
EasyVTuberの難点
- 映像リップシンクの精度が低く、アバターの口が勝手に動く
- アイトラッキングはまばたきだけ反映するが、メガネを掛けていると無反応
- マウス・キーボードを表示していない状態だと腕の位置が不自然
(説明ページにある画像だとそうでもないからモデルのせいかも?) - 映像出力対応してないのでCamTwistが必要
利用頻度について
あくまで私の場合ですが、毎朝のZoomミーティング(約30分)で使う頻度が高かった順は次の通り
- VTubeStudio
- FaceRig
- 3Tene
表情シンクロが出来るという点でLive2Dの2本が利用頻度高いです。
VTubeStudioを入手してからは3Teneの利用頻度が下がりました。
ハンドトラッキングが必要なシーンだと3TeneかLuppetになるわけですが、
今の所飲み会でちょっと披露したくらいしか出番がないですw
3Teneは3Dオブジェクトをもたせることもできるので、ジョッキ持って飲んでる風にしたりとかいう使い方も出来ると思います
(一応試したけどちゃんと読み込めるオブジェクトが無料で見つからなかった)
無料の範囲なら3TeneとかVMagicMirrorなどのVRM対応アプリしか選択肢がないですが、お金を払えるならLive2Dのがおすすめ。