WebTecNote

Aptana Studio 3 のこと

現時点ではbetaバージョンだけどインストールしてみたらいい感じだったAptana3について。

Aptanaで検索すると結構な上位にこの記事がランクしてるようなので、
ちょっと補足しつつ使い方メインの記事を追加。

比較検討したい人向けのメモ

Aptana Studio 3とは色々な言語に対応している無料のIDEです。ベースはEclipse(Helios)。
開発はもともとAptanaという会社だったんだけど、Appceleratorに買収されて以降はコピーライト表記がAppcelerator, Inc.に変わり、AptanaをベースにTitanium Studioを出しました。
HTML5, CSS3, JavaScript, Ruby, Rails, PHP, Java, Pythonなどをサポート。
Sass、HAML、CoffeeScript、Sell Scriptなどにも対応してます。

Dreamweaverからの乗り換えだと、デザインビューのようなWYSIWYGエディタが無いので
コード手打ち出来ない(orソースコードを見なれてない)という人には敷居が高いと思います。
同様にIDEを使った事がない人にも敷居は高いけど、慣れればEclipseも使えるようになるのでお得かも。

対WebStormに関しては無料であることとEclipseベースである事くらいしかメリットはないです。
特にこだわりがないのならWebStormを使う方がいいんじゃないかな。

Aptanaのちょっといい所

  1. 無料
  2. 使い方とか日本語化などにEclipseのソースが使える
  3. サーバーとターミナルを内蔵

何かしら困ったことがあってAptanaで検索してもいい記事がヒットしない場合、
Eclipseで検索すれば解決することが多いです。すなわち日本語の情報が多い。

日本語化に関してはIDEの英語って大体どれも似たような感じだからメリットはあまりないと思う…。

サーバーとターミナルが内臓されているのは地味に便利です。
特にサーバーはAjaxの確認がさっくりできるのでJS書く人にはいいかも。

Aptanaのここがダメ

WebStormと比べた場合、シンタックスハイライト・補完・アウトライン機能が劣ってます。
あと、使ってない変数等を教えてくれる機能もない。

Eclipceベースなので動作が重めです。
行数が何千行とあるファイルを読み込むと凍ることがあったり。

3はGitが必須

インストールして起動するとGitについて問うダイアログが表示される。
既にインストール済みならファイル選択、そうでないならPortableGit使いますボタンを押すか
AptanaチームがオススメしているPortableGitとかmysisGitとかを手動で入れる。

Mac(Lion)にインストールしたら

何も出なかったので手動インストールが必要な模様。

Windows7に新規インストールしたら

ダイアログ変わってました。
(バージョン 3.0.9.201202141038)
必須なのは変わらないけど、設定しなおす時の場所が書いてあって
すっきり分かりやすくなってます。

PHPサポート

2まではプラグインだったPHPがデフォでサポートされている。
コードアシストやヒントもバッチリ。

5.3の関数も対応。

しかしまだデバッガは実装されてない。

JavaScript Frameworks

2のライブラリーインポートみたいなものはないからProjectExplorerにファイルをドラッグする。

元々インポート機能は使ってなかったからさほど問題はなかった。

JavaScriptのデバッガはまだ実装されていない。
2011-02-16のアップデートでJavaScriptのデバッガーが実装されました
Getting started with Aptana Studio Debugger
Firefoxのプラグインのインストールが必要。

HTML5 & CSS3

対応してました。

HTML5の要素もアシストとヒントが出る。

擬似クラスも。

Zen Coding

バンドルされたんだけどPythonが必要っていう。
Pythonが無ければAptana起動前に要インストール。バージョンは2.7の方
コマンドはCtrl+Alt+E。

PythonのインストールディレクトリはデフォルトがC:/Python27とかなんだけど、
別のHDDにした場合なんかはそのままじゃ動かなくなるので、C:\Documents and Settings\{USERNAME}\Aptana Rublesの中にあるzen-coding.ruble/commandsの
expand_abbreviation.rbファイルの11行目をインストール先のパスに書き換えておく。

ipath = com.aptana.core.util.ExecutableUtil.find("python", true, [org.eclipse.core.runtime.Path.fromOSString("C:/Python27"), org.eclipse.core.runtime.Path.fromOSString("C:/Python26")])

PythonをAptana3インストール後にインストールした場合は、Preferences -> Pydev -> Interpreter – Python を開き
上のPython interpreters横にあるAddをクリックして、インストールしたpython.exeを選択して設定したのち再起動をかける。
Auto Configを押せば勝手に探してくれる。

Help → Install New Software…からもインストールできるみたいです。

version 3.0.1

Zen-CodingにPython2.7が必要なのは同じ。
PythonをAptanaの後でインストールした後にコマンドが動かない場合は以下を試す

Macの場合はRubleでzen-codingのパッケージがインストールが出来ればすぐ使えます。

Aptana Ruble

Commandsに入ってないRubleを使うには?

  1. Commands -> Install Bundle
  2. すきなの選ぶ
    (これ書いてる時点ではCSScaffold、GitHub、WebFont、Mercurial、Wordpress、jQuery、RSenseがあった)
  3. 勝手にインストール始まる
  4. CommandsにインストールしたRubleのメニューが表示される

WordPress Ruble入れてみた。
メニューからコマンド選ぶとcommand not definedってエラーが出るからなんでだろうと思って
Commands -> WordPress -> Edit this bundle選んで
Project Explorerに表示されたWordpress Rubleのプロジェクトフォルダからbundle.rb開いて

先頭をZenCodingのと同じにしてみたら

bundle do |bundle|
  bundle.display_name = 'Wordpress'
  bundle.author = 'Joost de Valk, Brett Terpstra'
 ....

直った 😀

ある程度タグを知って無いとメニューが意味不明になりそうだけどこれは中々便利。

jQueryはこんな感じ。

慣れてると手打ちの方が早そうだけどjQueryはVSDocも対応してるから充実してると思う。
MooToolsにもがんばってもらいたいわ…

Sassを有効にする (version 3.0.1)

Compail SASS(Ctrl+Shift+R)コマンドの実行でエラーが出て動かなかった時にやったこと。

Windowsのコマンドプロンプトでsassをインストールしていても、
Aptanaのターミナルコンソールからインストールしていないと動かない。

他のgemもインストールしてAptanaのターミナルで実行することができます。(compassとかhamlとか)

ワークスペースの変更

自動的にマイドキュメントに作られるのは変わってない。変更は2と同じくファイルメニューから。

ワークスペースの場所を変えたいなぁって時はFile->Switch Workspace->Otherと進んでフォルダを変更すればおk。
設定すればこのメニューからスイッチできるようになるので、使いたいワークスペースを選んで再起動すれば切り替わります。

テーマの変更

2まではカラー設定ファイルをインポートすれば好みの色に変更出来ていた。
その点は3でも同じなのだけど、新しく『テーマ』という機能で以前よりも簡単に!分かりやすく!エディタの色変更が出来るようになっている。
しかも最初から入っているテーマの種類が豊富。
初期が黒テーマになっているのにまずびっくりしたんだけど、他にも黒いテーマがいっぱいあって感動した。

テーマを変更した後でハイライトとかが見難くなってしまったら
General -> Editors -> Text Editors -> Annotations の設定を合わせて変更しておくと良い。

要注意なのは光沢モニタ+黒テーマの組み合わせだと疲れきった自分の顔が映ってしまう件。
丑三つ時なんかに見ると結構ドキっとするぞ。

ファイルタイプの追加

2と同じく、初期で対応していない拡張子のファイルには、内臓されているエディタを選んで設定すれば直ぐに対応させることが出来る。

対応してなかったtplを例にします。

  1. Window->Preferences->Editors->Contet Types と進む。
  2. Content Types:のセレクトメニューから拡張子をどの文書タイプにするか選択。
    .tplは.ctpと同じくPHP Source Fileにしときます。
  3. File associations:の隣にあるAddボタンを押して *.tpl を追加
  4. Preferences->Editors->File Associations に進む
  5. File types:の横にあるAddボタンを押して *.tpl を追加

phpDocumentor

概要と@returnと@paramしか出ない?2よりシンプルになっているような…。

日本語化

2と同じ方法で出来るんじゃないかなあと思うんだけどまだbetaだし試してないです。
1から使ってるしさすがに慣れてきた感じ。

正式リリース後も日本語化しないまま使ってます。
やっぱり2と同じくPleiades入れれば日本語になるらしい。

画面比較

デバッグボタンがごっそりパースペクティブに移ってるので上のボタンがずいぶんスッキリしてます。

PHPとJavaScriptのデバッガは正式バージョン以降なのかな~。

参考:

モバイルバージョンを終了